仏教語

正念寺だより

仏教語「看病」

病人のお世話をすることを看病といいますが、この言葉は本来病気の治療行為そのものを指していました。 それをしていたのは僧侶(お坊さん)です。 古くは奈良時代から、僧侶は病人のためにご祈祷したり、仏教の教えによって苦痛を和らげることを行ってい...
正念寺だより

ナイショ

秘密にしたいことを「内緒」といいますが、これは仏教用語の「内証(ないしょう)」が語源と言われています。 その意味は「お釈迦さまが心の内で悟った真理」のこと。 お釈迦さまは教えを説かれる時、大概は聞かれたことに対して答えていたため、心の内の...
正念寺だより

一切皆苦

どんな人も「なるべく苦しくなくて、楽しくありたい」という共通の想いはあるかと思います。 お釈迦様は「苦しみの新しい間を楽しみと呼び、楽しみの古くなったものを苦しみという」と言われました。 空腹時に食べるご飯は美味しいですが、満腹時に同じ...
正念寺だより

出世

さて、【出世】は社会や会社で地位を得ること。出世すると責任も増えますが、お給料も増えますよね。ですが、元々の仏教語での出世は「世間から出る→出家すること」です。とすると、「出世街道=仏道」であって、お給料というお金を求めるための出世とは正反...
正念寺だより

微妙

お経の前に読む「開経偈」では、最初に「無上甚深"微妙"の法は‥」とお唱えします。微妙は仏教では「ミミョウ」と喚びます。「微」は「これ以上小さくならない=計り知れない」という意味、「妙」は「不可思議・優れている」という意味。よって微妙とは本来...