⑥ 正しい精進
八正道」の六つ目は「正精進」です。
皆さまに質問です。「精進」と「頑張る」は一体何が違うのでしょうか。
そのためには、頑張った過去を思い出して下さい。例えば受験勉強。希望の学校にいくため、必死に勉強を頑張りました。努力が実って無事に合格したとします。 では、その後も継続して受験勉強を頑張ったでしょうか?
「頑張る」とは「目標を叶えるため」に努力することです。目標が達成すれば、頑張る必要はなくなります。
対して「精進」は違います。精進の反対の言葉は「懈怠(怠ける)」、つまりは「怠けないことを続けること」が精進です。
また「精」には「まじり気のない=清らか」という意味があります。清らかに保つ進み︙そう、しょうじん→そうじです。
まとめると正精進とは「八正道を歩みを止めず、自らを清浄に保ち続けるための努力」を意味します。
⑦と⑧正しい思念と瞑想
「八正道」の七つ目は正念寺の名前である「正念」です。念は「おもい」という意味もあれば「念のため」という「注意」の意味があります。それを踏まえて「正しい思念」とは、ズバリ「常楽我浄にならないように気をつける」ことです。
…はい、どういう意味か説明しますね。
まず「常楽我浄」とは「私にとって、世の中は永遠で、すべては楽しく、私の中には私(我)が存在して、清らかな存在だ」ということです。
ですが仏教ではそれを「世の中は永遠諸行無常、楽しく一切皆苦、我が存在諸法無我、清らか不浄観」と否定します。(え、仏教ってネガティブすぎん?)と思えるかもしれませんが、これは真理です。
大切なことはこの真理を踏まえて「心と身体が受けている感覚にしっかり気付く」こと。これが八正道の八つ目「正定」です。
「今暑いと感じている」「今怒っている」「今怒りが去った」など「今」の「心」を観察し集中していく。呼吸を整え、「今この瞬間」に意識を巡らしていく。
最近の言葉ではこれを「マインドフルネス瞑想」と呼んだりします。スティーブ・ジョブズなど多くの著名人もやっていたことで有名ですね。
こうして「正念」で自分の心を観察し、自分の中の悪い煩悩を取り除き、「正定」で瞑想して心を安定させ精神統一していくと、次第にモノの見え方が変わって「正見」になっていきます。
これがお釈迦さまの説く八正道です。
