「断捨離」と「もったいない」

2010年の流行語にもなったこの言葉。
不要品を整理することですが、実は仏教語・・ではありません。
ですが、その思想はヨガから来ています。
断捨離の行によって、自分が何に執着心を持っているのかを知り、身辺整理とともに心を整えることを目的とします。
現代の日本はモノが溢れていますが、同時に「もったいない」の心を持つ人種です。
例えば何かを捨てるにしても、ついつい「あー、これもったいないから止めとこう」と思いがちですが、よくよく思い返すと「捨てたら損をする」という気持ちだったりしませんか?
「もったいない」は「まだ大事にすれば使うことができる」という心であり、損得で判断することではありません。「損するからもったいない」は執着心であり、煩悩です。
断捨離は元々の仏教語ではありませんが、仏教的に言うならば「煩悩の元となるものからは離れ(断)、煩悩の対象に関心を持たないようにし(捨)、執着の心を静かに見つめ、距離をとっていく(離)ことにより、こだわりをなくす」といった修行です。

最後にある僧侶の言葉を紹介。
「あるべきものが、あるべきところに、あるべきようにして、ある」