ある他宗の方からこんなご相談を受けました。
「私は自分の病気を治したくて、四ヶ月間かかさずにお寺にお参りしました。けれど治りませんでした。仏さまは聞いて下さいませんでした。お寺でお願いごとはしてはいけないのですか?」
正念寺にも観音さまや日蓮聖人に、多くの方が願いごとをしにきます。私も毎日多くのことを願います。
私はその方に尋ねました。
「どの仏さまに、なんてお願いをしたのですか?」
すると「どの仏さまかは知りません。病気を治して下さいと毎日願いました。」
・・・・ハッキリ申し上げて、お参りして治ることもあれば、治らないこともあります。
ですが【きちんとした願い方】で願いごとをすれば、必ず何らかのことが現れると私は確信しています。
【きちんとした願い方】とは、お参りをした際にはまず、
①手を合わせて感謝をすること。日々の喜びや有り難かったこと、また手を合わせる対象(誰に手を合わせているのかくらいは知っていて欲しいです・・)に対して感謝をします。
②次に、誓いをたてます。大切なことは「他者に対する誓い」です。「人に優しく接します」や「親孝行します」など。
③最後に自分の願いごとを伝えます。願いごとのことを「誓願」とも言います。
要するに「誓って願い、その通りに努力し行動する」ことが大切なのです。
ただ単に誰かかわらない相手に「病気を治せ」と願ったところで、自分に何の変化があるでしょうか。
「誓願」とは良くなるために自身が動き、変わり、気付き、受け入れ、そこへ神仏のお力添えをして頂くことです。