爪楊枝

爪楊枝は、実は仏教と共に日本に伝わったとされています。
お釈迦さまは心身を清浄に保つことを大切にし、菩提樹の枝で歯を磨くことを戒律に加え弟子に勧めました。この枝は「デンタカシュッタ」と呼ばれ、「デンタル」の語源でもあります。
お釈迦さまは歯を清浄に保つ五つの功徳をあげています。
①口中の臭気を除く
②食物の風味がよくなる
③口中の熱を除く
④痰を除く
⑤眼がよくなる
さて、爪楊枝は歯ブラシとして僧侶の必需品から貴族・庶民にまで浸透しました。
元々は房楊枝や総楊枝と呼ばれ、その後爪の先の代わりに使うものとして「爪楊枝」と呼ぶようになりました。
ちなみに、千手観音さまも、よく見てみると爪楊枝を持っていらっしゃいます。