お経を読む意味

そもそも、なぜお経を読むのでしょうか?大まかに四つの理由があげられます。

①仏教徒としての証明
仏教は、文字のない頃より口伝で語り伝えられてきました。
その教えを同じように口にすることは、仏教徒としての何よりの証です。
お経の持つ力を頼りにする
お経(法華経)には力が宿っています。これを経力と呼びますが、一般でいう言霊のことです。
内容がわからなくても唱えることに意味がある理由はこれです。
この経力を頼って、祈願をしたり魔を祓ったりします。
③仏さまやご先祖方に捧げるお供物
お経を読むことは尊い善行です。この善行の功徳を、仏さまやご先祖方にお供え(回向)することを「法味言上」と言います。お盆や法事のお経はこの意味になりますね!
④自らを仏に近付けるため
下記の日蓮聖人の言葉がわかりやすいと思いますが、誰しもに備わっている「仏性」を高めるためにお経をお唱えします。修行で読経することはこの意味です。

従って、お経を読むのを坊さん任せにせず、ぜひみんなでお勤め致しましょう!

日蓮聖人のお言葉
心の中仏性が、南無妙法蓮華経と呼ばれて顕れる処を仏といいます。譬え、籠の中の鳥が鳴けば、空を飛んでいる鳥も呼ばれて集まってくるように、空を飛ぶ鳥が集まってくれば、篭の中の鳥も外へ出ようとするように、口に南無妙法蓮華経と呼び奉れば、自らの仏性も呼ばれて必ず顕れるのです