どうして殺してはいけないの?

とある小学生がこう尋ねたところ、十人もいた大人は誰もハッキリした答えを出せなかったそうです。「大切な人が悲しむから」「命とはかけがえのないものだから」「常識だから」「逮捕されてしまうから」と答えは色々あるでしょう。
仏教では不殺生戒があり、『すべての者にとって生命は愛しい。わが身にひきあてて殺してはならない。殺させてはならない』とは仏陀の言葉です。日蓮聖人は『人は食物によって生きることができる、食物こそ財です。そして命というものは、あらゆる財の中でも一番の財なのです』と仰いました。命を頂くことによって、我々は生かされています。つまり、一人の命は沢山の命によって支えられています。そして、みんな本来は死にたくないはずなのです。
では、死にたい人は?自爆テロをする人は?病気で安楽死を望む人は?死刑罪人は?食用動物は?虫は?皆さまはどのように考えますか。
テロ・戦争・殺人・自殺・事故‥テレビを付ければこれらのワードが目に入り、なんだか「命」が よくわからなくなってきそうです。自分の言葉で「‥‥だから、むやみに命を奪ってはいけない!」と答えることができる大人でありたいものです。