煩悩即菩提って何のこと?

大晦日、「ゴーン」と煩悩を祓うために除夜の鐘が鳴り響きます。
しかし、はたして煩悩は祓われるのでしょうか?仮に祓えたとしても、すぐさままた湧いてきませんか?
「煩わせ、悩ませる」と書いて【煩悩】。
一方、煩悩から離れた悟りの境地を【菩提】といいます。
「幸せ」と言い換えてもかまいません。全然別々のものが【即(そのまま)】で繋がった 言葉が「煩悩即菩提」です。
わかりやすい例として挙げられるのが渋柿。
渋柿は、干すと渋みの成分タンニンが変化して、とても甘い干し柿になります。普通の柿ではこの甘さにはなりません。渋柿の中に甘さがあるのです。同様に、煩悩に覆われた私たちの中に悟りがある。これが煩悩即菩提の意味です。
では、この「干す」という作業が何に当たるのか?
日蓮聖人のお手紙をご紹介します。

「お題目は毒を変じて薬と為す」
「煩悩の薪を焼いて、菩提の慧火現前するなり」 

煩悩が「毒」になるなら、お題目によって「薬」に  変えていけばよい。
元より煩悩とは、悟りの炎を 燃やすための薪(燃料)なんだよ、という言葉です。
除夜の鐘を聞きながら、今年を振り返ってみて、煩悩に悩まされたこともたくさんあったなぁと しっかりと反省し、自分の煩悩をきちんと理解して、清らかな信心をもって仏さまに手を合わせて、南無妙法蓮華経のお題目をお唱えする。
こんな尊い大晦日をお過ごし下されば幸いです。


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