六波羅蜜「智慧」

六波羅蜜の六番目は「智慧」です。
頭の良さを意味する「知恵」とは少し意味合いが違います。

自己中心的な考え方から離れ、真理をハッキリ知る働きが「智慧」です。
いってしまえば「悟ること」であり、苦から離れること、とも言い換えることができます。

智慧は六波羅蜜の前の五つ(布施・持戒・忍辱・精進・禅定)を実践すれば、自然に備わるとあります。
智慧を得た時、悩みからは解放され人生が輝きます。
すると自分だけでなく、他者のためへの慈悲心が生まれます。
そしてそれは「布施」の実践に他ならないのです。

そう、「六波羅蜜」は別々ではなく一つに繋がっているものなのです。

それでは、なんのために六波羅蜜を実践していくのか?
それは偏に自分の人生をより良いものにしていくためです。

ちなみに、六波羅蜜の反対のことをしている人ってどんな人でしょうか?
言うなれば「ケチで、いい加減で、約束を破り、短気で、怠け者で、飽きっぽく、嫉妬深くて人を恨んでいる人」です。
こういう人は結果的に嫌われますよね(^^;)

実践的な六つの修行法「六波羅蜜」、心がけていきたいものです。