正念寺の御本尊で、一番上の中心に奉る仏さま。
向かって左が釈迦如来さま、右が多宝如来さま。
釈迦如来さまは言わずもがな、お釈迦様(仏陀・釈尊)のこと。
多宝如来さまは、釈尊よりも前に悟りを開いた仏さまの一人で、つまりは釈尊の先輩になります。
なぜ塔を中心に二人が並んでいるかというと、法華経には「釈尊が説法をしていたところ、地中から巨大な宝塔が出現し、多宝如来が釈尊の説法を称え、釈尊に隣に
座るように促した」とあり、その再現としてこのようにしてお奉りしているわけです。
この奉り方を「一塔両尊」といって、多くの日蓮宗寺院で見ることができます。
(82号より)