一切皆苦

どんな人も「なるべく苦しくなくて、楽しくありたい」という共通の想いはあるかと思います。

お釈迦様は「苦しみの新しい間を楽しみと呼び、楽しみの古くなったものを苦しみという」と言われました。

空腹時に食べるご飯は美味しいですが、満腹時に同じ美味しさは味わえません。
最初は楽しくても、飽きると苦痛になってしまったりもします。

すべての出来事は「苦」であるとは【一切皆苦】という教えで、その心は「すべては自分の思い通りにならない」という内容です。
思い通りにならないのに、思い通りにしようとするから人は苦しむのです。
思い通りにならないからこそ、仏さまの前で手を合わせ「すべてを仏さまにお任せします」と誓うことを「南無」と呼びます。

(81号より)